2016/06/09 22:14

普段、日本の伝統的な胡粉仕上げの三つ折れ人形をつくっています。材料は主に木の粘土と胡粉という絵の具。人形が出来上がると古布といわれる和の布で人形の着物を作ります。大正〜昭和の着物をほどいたものですが、布に物語があるからでしょうか大変味わい深いものがあります。着物が出来上がると、布は端切れとなって残ります。大切な布です。使い切りたいと思い昔懐かしい文化人形を作ることにいたしました。自分流の復刻版でしょうか。ーきよかさんの文化人形ーではほとんどの部分、古布の縮緬をつかいます。縮緬の布も、時には一越(ひとこし)、二越といって織り方によってシボが違ったりしますが、やさしい手ざわりは同じように思います。出来上がった文化人形は、手にしたときのやさしい感触が、心をほっこりとつつみます。